隣の君

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「すまんな」 やっぱり今日の神崎はおかしい。 よく見るとなんだか神崎の目が赤いように見える。 これは聞いたほうがいいのか?それとも黙っているべきか。 10秒ほど神崎を見ていたら神崎が私の視線に気づいてしまった。 「なに?どうした?」 「ねぇ 目赤いけど大丈夫?」 「そうか?さっき目かいたからだろ」 「あっそうなんだ 何かあったかと思った」 「別になんもないよ」 5時間目の授業が終わった。 「なぁ佐藤 この教科書貸してくんね」 「えっ神崎勉強するの?」 「まぁちょっと」 やっぱり今日の神崎はおかしい。絶対家で勉強なんかしないのに。 というか神崎とこんなに話したのって初めて? 「わかった いいよ貸すよ」 「おう サンキュー」 神崎はそう言いながら6時間目の授業には出ずに帰って行った。
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