【4】翌年の春

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「……悟くん。大悟くんってば!!」 「えっ!? あっ……おはよう」 目の前には、俺の大好きな人。 目覚めてすぐに、大好きな人の顔が現れると。 幸せな気持ちになって、心が落ち着くだけじゃなくて。 下半身が落ち着かなくなるのが、悲しいかな、男の性……。 「ん~……もう少しだけ寝たいんだけど?」 本当は眠気が覚めているのに、眠たい振りをしてみる。 そんな俺を、無防備に上から覗き込むから。 もう、俺は我慢できなくなってしまうんだ。
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