【1】あれから11年

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「きゃっ!?」 グイッと半ば強引に腕を引っ張り、自分の方に亜希を引き寄せる。 「…… 一緒に寝よ?」 抱き枕代わりのように、そのままギュッと抱き締める。 「大悟の事が……好き。」 そう、こいつに告白されたのは、何年前だったっけ? 本当の『好き』って、何? ……それが、よく分らないまま。 顔はまあまあだし…… 一緒にいると、確かに気楽で落ち着くし…… この間まで、他に彼女が居たけど、ちょうど先月別れたばっかだし…… まぁ、いっか。 ……そんな訳で。 俺は高ニの頃から、亜希と付き合うようになって、現在に至る。
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