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樹生の事は嫌いなのに、樹生の事が気になって仕方が無い。
どれくらい、勉強しているのか
どれくらい、体を鍛えているのか
樹生を、いつか、僕の足下に跪かせたい。
その為にも、奴の弱点を掴みたい。
好きな食べ物、嫌いな食べ物
興味のあるもの、苦手なもの
それを知る為にも、樹生とはいつも一緒に行動する必要があった。
樹生も、僕を見張るために、僕を好きなフリをしているに違いない。
僕はだまされないぞ・・・・僕を見つけると、嬉しそうに笑う樹生を見る度、そう思った。
僕らは、お互いの事に、とても詳しくなっていった。
そんな僕らの事を、周囲は「ゴールデンコンビ」と呼んだ。
ゴールデンコンビ？
そう呼ばれる度に、僕は心の中でつぶやいた。
「篠原樹生という男が、消えてなくなりますように・・・・・・・」
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