He is 完全無欠??

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日曜日の朝、この日は朝から雨だった。 昨夜、木の実がこの家を出て行ってから、ジャスティンはずっとベッドの中にいる。 リビングのソファから、夜中にやっとの思いでベッドへ移動した。 昨日の格好のままで、電気もつけっぱなしで… 今までの人生は、どんなに大変な事があっても仕事が上手くいかなくても、自分の生活のペースが乱れる事は一度もなかった。 それ故に、今の地位まで上りつめる事ができたのだと自負している。 なのに、今の俺はどうなってしまったんだろう…? 頭が重くて、胸が苦しくて、目の前に見える全ての空間は埋めようのない空白でしかなくて、寂しさや孤独や虚無感や、そんな今まで縁遠かった感情しか今の俺の中には残っていない。 木の実を知ったのは五日前で、時間に換算しても大した時間一緒にいたわけでもなくて、ましてやキスしかしてない二人の関係性なのに、なんで俺はこんなにも喪失感に苦しんでいるのだろう。 ジャスティンは、重たい体を引きずりながらバスルームへ向かった。 頭から水をかぶれば少しはまともになるかもしれない。 でも、ジャスティンの足は、バスルームを通り越し木の実が居たゲストルームに向かっている。 居ないと分かっていながらも、ジャスティンはそのドアを開けた。 あ…… ジャスティンは、ドアの前でそのまま座り込んでしまった。 ジャスティンの灰色になった世界で、唯一色があるとすれば木の実の着ていたワンピースのブルーだった。 でも、そのワンピースはこの空白の部屋にポツンと吊るしてある。 木の実は全部を置いて行ってしまった。 きっと、もうここへは帰って来ない……
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