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「ちょっと待って!!」
私は彼のデスクに歩み寄る。
「それ、どういう意味??」
「俺、これから営業なんだ。話してる時間はない。お前もデスクに戻れよ」
碓氷君はデスクの上にブリーフケースを置いて、用意していた顧客先の資料を詰め込み始める。
「だから…さっきの言葉は何??」
「お前、今彼氏居ないんだろ?俺も特定の女居ないんだ」
「だからって・・・何で!?」
碓氷君はそそくさにブリーフケースを右手に持ち、出入り口に急ぐ。
「待ってよ!!」
私は彼を追い駆けた。
「しつこいぞ。浅居」
「・・・」
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