別れも突然・・・

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「私が碓氷の後任の浅居愛実と申します」 私は行く先々で、隼人の顧客に向かい、同じ挨拶を繰り返し、頭を下げた。 挨拶の合間に、カフェでランチをした。 最近、オープンした有機野菜と手作りパンが評判のカフェテラス。 ワンフロアの開放感のある店内。 オープンキッチンからは食をそそる香りが漂っていた。 「碓氷君、お店、勝手に決めて、ゴメンね」 「もう少しがっつりと食べたい所だけど・・・別にいいよ」 「良かった・・・」 私の独断で決めてしまった店。 何も言わず付いてきた隼人に謝った。 でも、給湯室でのコトは曖昧なままだった。
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