犬猿同期に不覚にも恋をしました（短編）

別れも突然・・・

お互いに食べるメニューを決めて、グラスの水を飲む。

隼人は何も話さず、スマホを覗き込んでいた。私は給湯室でのコトを謝りたかったが、自分から中々切り出せなかった。

あれは完全に私が悪い。
隼人に指摘された通り、負けて悔しかったのだ・・・

最後の対決も隼人の勝ち。

まぁ、隼人は私よりも凄い人だし。
最初から私なんて、彼のライバルでも何でもなかった。
私も彼と同じで、プライベートのスマホを覗き、『ＬＩＮＥ』をチェックしていた。
そんな中、飛び込んで来た明日香からの『ＬＩＮＥ』
内容は今夜の合コンの話。

目の前に隼人が座る中。
私は明日香に返信した。

場所は『ハイアットビル・ドラゴンホテル汐留』の42階のダイニングバー。
明日香主催で、メンバーが足りないから急遽来てくれとの頼みだった。
隼人と私は別れちゃったし、私も快く承諾した。