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「お疲れ様。碓氷君」
私と彼は地下鉄に続く階段の前で別れた。
私達は仲直りするチャンスを失った。私は地下鉄に乗って、汐留に向かった。
『ハイアットビル・ドラゴンホテル汐留』
最近、オープンしたばかりのニュースポット。
「メグ」
明日香とは汐留駅の改札口で待ち合わせしていた。
「メグがメンバーの中では一番ね・・・」
「相手のコト全然訊いてなかったんだけど・・・」
「相手は大手のIT企業『グローバルカンパニー』のエンジニアよ」
「へぇ～・・・」
「メグも気合入ってるわね・・・」
「そう？」
「碓氷君、何か言ってた？」
「え、あ…別に・・・」
私と隼人が交際していたコトは明日香には秘密にしていた。
直ぐに別れちゃったし、秘密にしておいて良かった。
他のメンバーも続々と来た。
「後一人のメンバーはホテルのロビーで待ち合わせなの・・・」
「そうなんだ・・・」
私達はホテルに向かって急いだ。
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