犬猿同期に不覚にも恋をしました（短編）

お前は俺の女。

合コンのメンバーも全員揃い、明日香を先頭にエレベーターに乗り込んで四十二階のダイニングバー向かった。

静かに話が出来るように個室をリザーブしていた。

私の隣に腰を下ろしたのは明日香の大学時代の同級生の貴崎凛音(ｷｻｷﾘﾝﾈ）さんだった。
相手方の男性陣は遅れるとのコト。
その間に貴崎さんと軽くお喋りをした。

「明日香と同じ保険の外交員をしています」

「へぇ～・・・ノルマがあるし、大変なお仕事でしょ？」

「まぁ・・・そうなんだけど・・・」
私と貴崎さんは明日香に頼まれ、数合わせに来たメンバー。

後の皆は新たな出会いを求めてこの場所に居た。

男性陣の登場で、室内は一気に華やいだ。