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「のわぁ」
またもや僕はそれを命がけでよける。
またぐるぐると回転しながら、そのあと立ち上がって、後ろを振り返る。
【スキル木剣を召喚する】
右手に木剣が現れる。
ごく普通の木剣だ。
「かかってこい」
「ぶひん」
またドックボアが走りだす。
僕は木剣を構えると、
思いっ切り額に剣をたたきつける。
ドックボアは悲鳴をあげて動かなくなる。
どうやらこの木剣はとても頑丈で、
そして頭蓋骨を粉砕してしまったようなのだ。
なにより自分の力にびっくりだ。
僕はとても病弱で、体育の授業なんて受けたことのない、
スポーツとは程遠い人間なのだ。
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