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あの日以来、佐原さんは私に触れてこなくなった。
それどころか仕事の話以外、話し掛けてもこなくなった。
視線すら滅多に合わない。
最初こそ犬だなんて失礼な!と怒り爆発だったけれど、日を追うごとにそれは鎮火していき、最近では犬呼ばわりでも良いから頭撫でてもらいたいとすら思ってしまう愚かな私。
白状します。
佐原さんロスです。
ナデナデされたいです。
クンクンされたいです。
一緒にご飯食べに行ったり、笑い掛けて欲しい。
佐原さん、もう以前のようには戻れないですか?
同じ戻れないなら、しておけば良かった。
告白。
前に酔ってた時、佐原さんは巨乳好きって言っていた。
まるで遠回しに『だからお前は告白するなよ』と予防線を張られているように思えた。
私、巨乳じゃないもんなぁ。
自分に自信持てなかった。
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