序章 恋をしようよ!

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 それで分かったことはね、兄ちゃんに必要なのはずばり、恋!  恋をするとね、誰だって目がキラキラして生き生きして、生命力が溢れまくりなわけ。笑顔がとびっきり可愛いしね!  兄ちゃんのそんな顔、見たいなぁ~。  生きてるって素晴らしい。愛し合うって尊いんだ! てことを、実感して欲しい。  兄ちゃんの人生はまだまだこれからなんだから。今日だけを無事に過ごせればいい、なんて年寄り臭いこと言ってないで、もっと外へ出てよ。色んな人と出会って、特別な人を見つけて欲しい。もしくは見初められて!  ほら、兄ちゃんは僕とそっくりで超絶可愛いからさ。その点は心配ないんだけど、ただ……その自覚がないからねぇ。鈍くさいし、泣き虫だし。  僕はそんな兄ちゃんも大好きだけど、女の子は寄ってこないよ?  きゃっ、抱かれたい! て思われなきゃ。  ……あぁ?   つまり、狙うは年上かな。  母性本能をくすぐって、守りたい、抱きたい可愛がりたい舐めまわしたい! て方向性ならいけるかも?  あー、うん。それだ、これだよっ!  よし、イケる気がする。  とにかく僕も手伝うから、頑張ろうね。  来年の春までに、兄ちゃんの伴侶を見つけるゾ!
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