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論外の創世神
これはテイとの生活も間も無い頃の出来事
テイは嶮しくそびえる山を黙々と登っていた。
テイ「(大変だなぁ、この永遠に続くような苦しみはいつ終わるのだろうか…)」
そしてやっとのことで山の中腹にある中継点にたどり着き、そこで暖を取っていた。
テイは焔々と燃える炎を眺めて、これまでの経緯を振り返える。
それは、テイがとある創世神話の書を持ち込んだことから始まる。
テイがたくさんの本の中からこの本を発見し、その書の内容とテイに深い関わりがあることを知る、その書によると今使える強力な魔法は創世時代から継がれた能力で、本来ならあってはならない超能力なんだそう。
そして、テイはクロウと一緒にテイの親であろう「創造神ティカリエ」を探し求めて自身の真の姿を取り戻そうと、数多くの情報がある図書館を頼りにあちこち巡っていく。
そして現在の状況に至る。
次元を渡ることができるテイはクロウの住む平行世界を飛び出して、書にある通りの場所。この高山地帯へとたどり着いく。
高山地帯で一人、クロウを待っているテイはクロウと合流し、ようやく待機の状態から解放される。
テイはクロウとともに再び山を登り、山頂へ到着する。そこは雪と淡い空に包まれた何もない空間だった。
すると空を覆う白い叢雲を後ろに、謎の建物が出現する。空中の建物である。
ようやく、ティカリエの場所を掴んだ一行は早速、建物内部へ侵入する。
そこは建物中心から枝分かれして部屋を持つ建物、中は真っ白である。
部屋へと侵入すると、何かの封印が解かれたのか、部屋の奥から白い服に身を包む聖母風の女性が現れる。
ティカリエ「ようこそ、私、ティカリエの祭壇へ」
クロウ「君がこの建物の主か?」
テイ「あなたが私の親??」
ティカリエ「その通り」
クロウ「(これが創世神…度々現代ウケが良いようにデザインをリメイクされてきた、これは無駄に着飾らず、見た目からして美しい)」
ティカリエ「それより貴方が持っているスプンタの石を此処に捧げてくれませんか?」
クロウ「どうして…」
ティカリエ「神と一体化できるのです、そうすれば私は真の姿になれる」
クロウ「ふーん、(まぁ、よく分からないけど、どうせなら完全な状態になれるし、やるか)」
クロウはティカリエの言う通りに、祭壇に石を捧げた。そして全部捧げ終わると眩い光が空の彼方へと注した。
クロウ「何が起きた??」
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