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すると、天からもう一人の創世神「ティカリエ(黒)」が降臨する。
元いたティカリエと比べると、色が真っ黒だが、肌の色や姿形は全く瓜二つである。
ティカリエ「彼女は私と対なる分身であり、最悪の悪神。此処は危険よ。あの悪神から逃げなさい」
そうして言われるがまま、祭壇を後にするテイ、クロウ。
クロウ「あれは一体何なんだ?」
ティカリエ「私が創世時代に創造した、悪神」
クロウ一行はティカリエとともに元の平行世界へ避難する。
そして地下にある次元を観測するための天球儀、次元天球儀で悪神の破壊行為を確かめる。
クロウ「まさか、このスピードで世界が崩壊するなんて…。俺の世界が終わるのもそんなに遠くない」
テイ「これからどうするの?」
クロウ「このまま見過ごす訳にもいかない、何か手を打たなければ…」
クロウは、まず3つの場所に点在する街を訪ねることにした。そこにはかつての仲間と、創世に関わりが深いテイと三角関係の「カリス」と「リエ」が居る。
そのひとつ、勇者とその助手カリスが守護して栄えた街ガーディアを最初に訪れた。
街に入るやいなや、ゆっくり過ごすよう手招かれるクロウ。勿論クロウにはそんな時間はない。カリスと勇者をその場で設置した転送装置に押し込んでクロウの開拓した地帯へ飛ばす。
勇者「何があったんだ?」
クロウ「とりあえず、私の開拓地域へ来て欲しい。そこで訳を説明します」
勇者「まぁ、わざわざここまで来たという事は何かあるんだろうな、行くとしよう。」
そうするとすぐさま立ち去るクロウ。それを心配する住民たち。どうやら移動中の食料の枯渇を心配しているようだ。
街人「大丈夫か?遠かっただろう?」
クロウ「まぁ、確かに遠いけど。大丈夫だから心配しないで」
街人「あなたは我々を救ってくださった方です、礼にこれを受け取ってください」
クロウ「(あ…。確か、過去に枯渇問題を解決した事が…)」
クロウ「大丈夫、気持ちだけ受け取っておきます」
続いては「リエ」のいる帝国が支配する街の集まり、強力なオカルトを持つ者が世を支配する格差が激しい世界。
「リエ」はその中の帝国関係者の側近、テイ同様に強力な力を持つが故に、こうして身分の高い生活を強いられている。
リエ「それは、アンラ、スプンタの話?」
クロウ「まぁ、そういう事かな」
リエ「かなり不味いことになっているね」
こうして、集まったテイ、カリス、リエの三人。
図書館の本をあさり続けて漸く、ティカリエの封印の手掛かりを見つける。
大勢揃えて深く考えた割には方法は単純である、二人の神を合体させればいいのである。
そうと分かれば、ティカリエの元へ向かう。
しかし、そこには悲惨な結果が待ち受けていた。
みんながみんな、満身創痍どころではない、殺されてしまう。
全てが暗黒、虚無に包まれて、何も感じることができない、しかし、残されたカリスの力により見事ティカリエの暴走を止めることに成功した。
その瞬間、今まで悪神の悪の勢力に抑えつけられていた空間は、ありとあらゆる富をクロウ達の元へ寄せ集め、園が広がる。
……
丘の下で臥せるテイ
戦ぐ風の中で、腰を上げる。
丘の上には団欒と仲良くする仲間達がいた
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