無念と焦燥

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ミル「面白味がないね。さて、どうしようかな?」 「え?」 ミル「何なら死ぬ?。つまんないと殺すよ」 「いや、待て!、話せば分かる」 ミル「何が分かるの?、それが貴方の真実じゃない」 ミル「一度やった事はそれきり、事実は変えられない」 彼女はミル、本名「メイヨーク・ウマウントミル」、次元を渡る魔導師。数多くの俗世に触れてその環境を掻き乱し、弄んできた魔女。そうして長年次元渡りを続け、とうとうクロウのいる平行世界へ目を付ける。 彼女がまずした事は二元論に基づいて必然的に誕生させた「シロウ」、彼の力を使って概念が崩壊しつつあった平行世界を救う。 そんな力を容易に扱えるミルには常人には到底到達できないようなもので、要素の純化や融合などそれらを巧みに操る能力を「解放」と言われ、それらを操るミルは「解放」の力で魔導師トップの座を得る。 そんな頭脳明晰なミルは、圧倒的な科学力、工業力で平行世界を支配するクロウに興味を持ち、度々、気まぐれなときに現れ、便利そうな道具を攫ったり、機器にイタズラしたりなど、街に人を勧誘するクロウからしたらありがた迷惑な関係を持つ。 一方、ミルもミルなりでこれまでに色々な人生があった。 そもそも、ミルがあらゆる俗世を弄ぶのは研究の一環としてやっているらしい。ミルの拠点はかつて留置所だった次元の迷子施設、現在ではミルはもちろん、他のメンバーの活躍もあり大規模や教養所までに発展した、もはや学校とも呼んでいい。迷子施設なだけあり、ミルがこの施設に来た理由も当然、次元の迷子になったから。 それ以前、若かりしきミルは「狂化」の異常事態に巻き込まれる際に親元を離れ、この留置所に流れ着く。それ以来、次元を渡る能力を手にしたミルは親を探すが見つからず、ときよりあのときの焦燥感を抱いて日々過ごす。 そんなミルの次元渡りによく同行するのが同じく魔導師の「デュオガン・セマンティ」「ティアオ・リクゥイオン」何も男性。 彼ら彼女の活動により、教養所ナンタイパタイルは数え切れないほどの有力情報や有力物資がある。いざとなれば何でもなりくりしてしまう。
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