失われゆく世界

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失われゆく世界

輪が欠けたそのとき、数ある連鎖で崩壊していく... それは、ふとある物が突然元どおりになり、動かした筈の物が元あった場所に戻る現象。そんな被害を受けている平行宇宙が存在した。 その平行宇宙の支配者であるクロウはその現象に悩まされ、思うように創造ができなかった。事の元兇は輪廻の輪の崩壊、あるサイクルが乱れて普通ではあり得ない超常現象が起きる。その平行宇宙からとある方法で行き来できる地獄(異世界)にそれらの輪の崩壊に関わる現象が起きている、と知り合いの神に知らされ地獄に向かう。そこで地獄の底で霊媒をする「屍山穴河(しざんけつが)」に会う。穴河によると知人の「ミスティルティン」という人物がその超常現象に詳しいそうで、その超常現象の再編をルティンと一緒に行うことになる。 ルティンに案内された場所は、全ての空間に影響をもたらす特別な空間だった。そこで地獄で封印されていた悪霊の事を教えてもらう。その悪霊はその特別な空間に侵入し、凡ゆる「繋がり」を司るようになってしまった。これにより、弄られた空間はクロウの住む平行宇宙も含めて概念の崩壊が始まっているのだ。恐らくルティンの推測によるとその悪霊は全ての概念を操って思うがままに事を動かすのが目的。しかしその悪霊は複雑な構造をしているこの空間を熟知していないので、直ぐには概念の崩壊は訪れないそうだ。 すると魔導師のミルからその悪霊の場所を突き止めたと話を受けるが取り逃がしたと伝えられる、因みに悪霊は肉体を持たない。「固形物」に捕らえてしまえば対等に相手ができるという、ルティンはその策を練り実行に移した。 紆余曲折あり悪霊を物体(固形物)に封じるのに成功したのだが、まだ繋がりを司っているので「概念」を利用して逃げてしまった。そこでルティンの師匠からとある秘術を使うよう勧められ、ルティンは術を唱え「全知」を手に入れてその力で付喪神と化した悪霊を探し出した。 ミスティ「見つけた!」 ???「よく見つけたな、...だがおまえは目に見えてる物だけに囚われている、私を捕まえる事はできない」 ミスティ「??」 ???「私が概念というものを牛耳っているのだよ?」 ミル「...」 ミル「もう後が無いんじゃない?」 ???「これから全てを統べ、且つ全知全能の力を手にする」 ???「攻めた事で必然的に変わりはない」 ミスティ「あなたは?」
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