失われゆく世界

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ミル「私もこの悪霊を追っていたの」 ミル「これは分身みたい...」 悪霊は禍々しいオーラを放っている ミスティ「逃げたときよりずる賢くなったね」 ミル「盗んだその力で能力が発達したのだろう」 ミスティ「待って...、奥に何か見える」 ルティンは悪霊の核を見つけたようだ。 その頃、異界でとある神が甦った。それは「セムシッテゥディ神」共通、集合、位置を司り、あらゆる数学の学問に精通する神様である。セムシッテゥディは異界を飛び出し悪霊の元へ向かった。 ルティン「(うっ...、探すの大変だった)」 ミル「...本当に全知全能を得ようとしている」 ルティン「おりゃー(特製の槍)」 槍を悪霊の体に刺して能力の発達を封じようとした。すると羽のような紋章が砕け、悪霊自ら変化を始めた。 悪霊?「ふん、全知全能を手にした存在を前にどう足掻こうと意味がない、私はあらゆる概念を牛耳ったのだよ?」 ルティン「多くの力を一つの物体として収益しようとしてる」 ルティン「今から封印の儀式をします、ミルさん、その間に悪霊の気を引いてください」 ...... ミル「もはや、物理ではどうしようもないみたいね。見えている物だけに考えを囚われていては混乱するだけ」 乱闘中... しかし、悪霊は無造作に暴れて封印が上手くいかない。するとセムシッテゥディが降臨して悪霊の「位置」を操って動けないようにした。 ルティン「あなたは...セムシッテゥディ。甦ったのですね」 ミル「一つに収益してしまえば、本体を丸ごと操作できるのか…」 セムシッテゥディ「それと、これは私が導いた“位置”でもある」 そうして再び封印された悪霊。 【悪霊の正体は?】 太古に世間で酷使された解け合わない事に不満を持った怨念から生まれた力、それらは地獄の都に禍を齎した、先代の霊媒師によって紆余曲折あり消滅させられたが再び厄介な能力をつけて蘇る。二度目の発生の為その危険度が増していて一人の霊媒師だけでは苦戦したようだ。永遠の傷跡がある為、消滅は困難。その為封印という形で事は治った。 すると封印が緩くなったのを境目に現代に行き交う「繋がり」への穢れを知った怨霊は「繋がりの空間」へと侵入し、我々に繋がりへの反逆を齎した。
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