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しかし、後にその悪霊がとある爪痕を残したことが発覚する。
その爪痕とはクロウの住む世界が封印される呪い、つまりクロウが生活している行く末にはクロウの平行世界が一時的に消えてなくなるということ。
それを見据えて過去に行こうとクロウは考える。失われた世界の終末を掴む為にウマウントミルの力を借りて記憶の狭間で過ごす事になったクロウは、誤って記憶も過去に飛ばされてしまう。
過去と共に記憶も曖昧になったクロウは日常生活に少し違和感を感じていた。そんな中、過去に書き残した看板の文章で記憶を取り戻す事に成功し、類い稀まれも消えた世界がどうなったのか調べ始めた。時は過ぎ、未来の記を書したクロウはグリモアからとある神の存在を思い浮かび上がらせた。それは「水」「氷河」「裂けた大地」「散った世界」の4つの空間を司る所謂、創造神。この神様が消えた世界の真相を知っているそうだ。クロウは覚えたての術を唱え、創造神を召喚することに成功する。
一方、未来では…
失われた世界、その後に続く呪いはいまだに解決することなく、クロウの平行世界に被害を与え続ける。
平行世界を開拓して長年、創造をモットーにして有意義に過ごし続けてきたが、こうなるとクロウの平行世界への存在意義がなくなってしまう。
何をしてでも、悠々自適な創造できる世界を取り戻さなければならない。
「何をしてでも」無駄。なら、やけを起こしたクロウは今まで築いてきた建物たちを無意味に破壊する。
破壊しても特に意味はないが、いくら破壊しようがこれまで創造してきた世界は変わらないので、やけを起こして大規模な爆破を起こす。
地上は地下に敷き詰められた耐爆プレートが剥き出しになり、真っさらな光景が広がる。
これで思うように開発できないクロウのストレスは発散されたが、それでも根本的な解決にはならない。
そんな中、過去に築いた空中都市が謎の侵食に侵されていたのを、空中探査した際にたまたま発見する。
これは一体何なのだろう。
多くは普通の草原に変化しているようだが、ところどころ重力が働いてなかったりこの世の物とは思えない謎の物質に侵されたりしている。
ここは一体何なのか、クロウを苦しめ続けた呪いを表す何かなのか。
不快に思ったクロウは、どうせ再生すると分かっていながら、次々と地形を破壊していく。
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