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「まぁまぁ、論点がずれているぞ?ゼウスがこれはあくまでも戯れだと言っただろ」
謎に包まれた存在であるメジェドが中に入っても説得力が低いが一応は論点は戻る。
「うむ………。とりあえずホルスが住宅火災を起こしたとして消すなら水を操れるものがいいな。イシスとかはできないのか?」
「水を操るならポセイドンやら他にいるだろ?私だとしたら川や海の水を操ることは簡単だがそれこそ世界を海に沈めることになるぞ?」
「おい、まて。だからなぜ俺が人間世界の住居を焼くことになる?」
「アルテミスの名において、その話については私は黙っていられないな」
それぞれの神にもプライドというものがある……ようだ。
「ゼウス、自分で論点をずらしてどうする」
オシリスもまたメジェド同様に話のまとめ役となっているようだ。
では?ロキのことを忘れていないだろうか?
「…………ぐぅぅぅぅ……………ふーーう」
ロキは寝ていた──。
「おぉ、そうだなオシリスよ。ではイシスが雨を降らせるというのは?」
「うむ……それでもいいが、人間界においてのミクロのような雨粒と違って直径1mの雨粒が無数降り注ぐことになるぞ?」
「ゼウス!どこをどう理解したらそういう話になる!イシスよ乗るなっ」
こうしてオシリスはツッコミという立場を手にしたのだった…………。
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