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3.悪戯
「では、始めよう」
いつものように集められた神々。
中心人物はやはりゼウス。
ゼウスを始めとしてイシス、ホルス、アルテミス、ロキが今回集められたのだった。
「うむ、この場に呼ばれたということは人間世界からなにかテーマが与えられたということだな?」
片目を閉じて、腕組みをするイシスはなぜか横目でゼウスを睨みながらそう言った。
「そうじゃ」
「俺たちをわざわざ呼び立てるほどの議題なのかそれは?」
「まぁまぁそういうなホルス。雑談なんぞしている我々のために考えてくてたのです」
「そうそう~~、ここに集められたということはみんな暇だということ」
「悪戯好きで有名な【ロキ】に暇と言われてしまっては私たちも終わりなんだが?」
イシスは深いため息をつく。
ここに集められたということは暇だからということで間違ってはない。ロキにしては正論であり、いや正論すぎて誰も反論できず敗北感を覚える。
「まぁ、それはいいとしてゼウスよ。俺たちに出されたその議題というのはなんなのだ?」
「おぉ、今回の議題は【小説で語られる『神のいたずら』というのは誰がやっているのか】らしいぞ」
神のいたずら。
小説などで語られる偶然や奇跡、
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