【2】真っ白な恋心

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「神谷……どうだった??」  元いた席に戻るなり、山口は待ちきれないとばかりに距離を詰めてきた。 「ん……連絡先ゲット」  カードの評価項目の欄に書かれたシロの電話番号とLINEのID。 「サンキュー!神谷ー!」  それに、飛び付いてきた山口をひらりと交わして俺はカードを折り畳んだ。 「悪い。よく考えたらお前の名前出すの忘れちゃってたわ。許可なくプライバシーを他人に教えるのも失礼だろ……。て、ことで山口……。お前はお前で頑張れ。俺は俺で頑張るから。なっ」 「おい……まさか……この裏切り者ー!」  その日の夜、俺はさっそくシロにLINEを送った。 律:今日はお疲れ様 紫帆:そっちこそお疲れ。 律:あのさ、手相占いが特技ってゆうの、あれやめた方がいいよ 紫帆:どうして? 律:エロいから 紫帆:……バカミヤ!! 紫帆:(`へ´*)ノ
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