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「神谷……どうだった??」
元いた席に戻るなり、山口は待ちきれないとばかりに距離を詰めてきた。
「ん……連絡先ゲット」
カードの評価項目の欄に書かれたシロの電話番号とLINEのID。
「サンキュー!神谷ー!」
それに、飛び付いてきた山口をひらりと交わして俺はカードを折り畳んだ。
「悪い。よく考えたらお前の名前出すの忘れちゃってたわ。許可なくプライバシーを他人に教えるのも失礼だろ……。て、ことで山口……。お前はお前で頑張れ。俺は俺で頑張るから。なっ」
「おい……まさか……この裏切り者ー!」
その日の夜、俺はさっそくシロにLINEを送った。
律:今日はお疲れ様
紫帆:そっちこそお疲れ。
律:あのさ、手相占いが特技ってゆうの、あれやめた方がいいよ
紫帆:どうして?
律:エロいから
紫帆:……バカミヤ!!
紫帆:(`へ´*)ノ
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