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それからの月日は、あっという間に流れていった。
シロが大分の店舗に配属された時、俺は千葉にいた。
会える機会は、年末年始の忘年会や新年会、それと三ヶ月に一度あるか無いかの同期会等。
そんな数少ないチャンスは絶対に逃す訳にいかず、彼女の隣を俺は勝手に指定席とした。
それからも年一ペースで転勤は続いたが、シロと俺の距離が物理的に縮ることは無く……。
それは、まるで二人の心の距離をも現しているかの様に。
律:好きな男のタイプとかないの?
紫帆:神谷以外
律:ひっど……。なあ、今度二人で飯いかね?
紫帆:今度の同期会で会えるんだからいいでしょ。私もう疲れたから寝るね。お休み!
紫帆:(-.-)Zz……
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