【5】心の隙間に

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「いいんだよ……もう」 「もういいって、臼田さんの事……?」 「その名前を出すな。聞きたくない」 「へえ……そっか。じゃあ……本当にいいんだ?」 「だから、いいって……」  あまりのしつこさに嫌気がさし、カッとなり顔を上げたその時、ドリンクを持ってきた店員の声と、 「おまたせしましたー」  古賀の意味深に呟いた声が重なった。 「───っ……に、好きだって伝えてもいいよね?」 「えっ……?」 「きっと、彼女を困らせちゃうだろうなっ……」  まだ俺達が新人の頃、古賀が見詰める視線の先がふと気になった事があった。  やっぱり、あの時から古賀はシロの事を……? 「古賀っ……。お前っ─……」
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