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智「みんな忙しいのに集まってもらってゴメン。」
隼人「そんな前置きはいいから進めろよ。決まったんだろ…?」
智「あぁ…。自分の本当の気持ちがわかったよ…。みんなと一緒はもう終わりだ…。」
その言葉を聞き、全員が夢を思い出した。智が飛び降りる夢を。
そして、春彦と隼人はダッシュでフェンス際に立ちはだかる。
智「大丈夫だって…飛び降りたりしねぇから…」
全員が安堵する。1人を除いて…
美穂(みんなと一緒は終わり……つまり……私とは終わり……)
言葉を殺しながら、涙を浮かべる美穂。その頬にはゆっくりと涙がつたっていく…。
智「莉里が俺に言った。美穂への好きは莉里や奈津に対しての好きとは違うよね?って。俺は分からなかった…。早希が言った。好きな人の為にどこまでやれるのか…って。」
莉里「…」
早希「言ったけど…」
智「それでわかったんだよ。俺が誰のために自分を犠牲にしてたか。………結局…考えてたどり着いたのは…奈津の為なんだって…。」
春彦「だよね。ずっとそうじゃないかなって思ってた。」
奈津「智……。」
智「関係が壊れるのが怖くて、幼馴染を理由に逃げてたんだ…。守りたいとか何かしてあげたいとか、突き詰めると、相手は奈津なんだよ…。」
奈津「春彦君…美穂ちゃん…ごめんなさい。私…智の気持ちに応えてあげたい。私には…智の代わりになる人はいないから…」
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