一粒の涙

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4日目になって、いよいよ宇宙船は、月面着陸の態勢に入った。 宇宙船は、月面に対して水平を保ったまま少しずつ高度を落としていき、無事月面に着陸した。 僕たちは、女性の係員の方から宇宙服を着るように指示され、それぞれの部屋で着替えを行った。 宇宙服は上下が繋がった体にぴったりとしたダイビングをするときに着るようなスーツとヘルメットだった。 ヘルメットには無線装置があって、登録した人同士で会話ができるようになっているため、華月と僕は宇宙船外に出ても会話をすることができた。 月面はごつごつとした岩肌で何もなかったが、月から見る地球は、これまで見たことがない美しい光景だった。 地球の半分は月の影になっていて、地球の半分が太陽の光に照らされて、青く美しい姿を見ることができた。 女性の係員の方に誘導されて、月面を散歩しながら月にあるレストランに案内された。 レストランに入るとヘルメットを外すことができて、施設内の窓側の席に案内された。 窓からは地球を見ることができて、ここで食事をすることになるようだった。 華月と僕は食事のメニューを見て、食事とワインを注文した。 ここで青く美しい地球を見ながら華月と僕は、ゆったりとしたひと時を過ごした。 食事後は、レストランの上の階にある展望台に行って、望遠鏡から地球を見て楽しんだ。 このような経験は、なかなかできることではないと思い、華月も僕も感動していた。 このレストランで、少し長い時間滞在して、女性の係員の方の指示に従ってヘルメットを装着して宇宙船に戻った。
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