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次の瞬間、キャノン砲から一筋の閃光が放たれた。船は間一髪でそれを回避、被弾を免れた。しかし前方から巨大な隕石が出現、砲弾はその隕石に命中、大爆発が起きた。
その大爆発の余波により激しい衝撃が船体を襲う。しかし幸いにも、この爆発に乗じてオーク・パンツァーたちを撒くチャンスが生まれた。
スペース・シップはすぐさま船体を急旋回、再びスラスターを最大出力で噴射させた。船の後方をモニターで確認してみる。敵の姿はない。見事オーク・パンツァーたちを撒くことに成功したようだ。思わず安堵する。
しかし一つ問題を解決すると次にまた問題が発生する。船のエンジンはすでに限界を超え悲鳴を上げている。その上燃料は底を尽きようとしている。
制御装置はうるさく警報のアラーム音を鳴らし続ける。エンジンが止まってしまえば、船は動かなくなってしまう。
そうなればオーク・パンツァーたちに捕まってしまうのも時間の問題。無事に隕石群を脱出したものの、ここから先の逃げ道の算段が浮かばない。
そんな状況の中、偶然にも目の前に蒼く美しい惑星が姿を現した。やむを得ないがこの蒼き惑星に一時避難して、仲間が救助に来る機会を待つしかない。
絶対に設計図のデータは死守しなければならない。
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