優しさ合戦

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優しさ合戦

ある村にとっても長介という男がいた。 長介はその持ち前の優しさから多くの村人から好感を得ていた。 長介は率先して他人の土地の畑仕事を手伝ったり、年寄りが重労働をしているのを見つければ率先してその仕事を引き受けたりした。 最近、長介は村に住む千代に恋をしていた。奥手な長介はなかなかその思いを打ち明けられずにいた。人づてに男性の好きなタイプを聞き出すのがやっとであった。 幸い千代には恋人はおらず、さらには優しい男性が好きだという。 これは、チャンスとばかり長介はより一層村中の困っていることを探しては手助けをした。
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