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「くああああああああ」
道中アリアドスの汽車の中、サラは大きく伸びををした。
「あー暇だ・・・」
車窓に映る自分の顔を見ながら口を漏らした。
人は一人の空間になると色々と考えてしまうものだ。
サラも例外ではない。
新しい学校、それもあれだけ憧れていたスレイヤーを志せる学校だ。
周りに知っている人なんて皆無だ。
友達はできるだろうか。
授業についていけるだろうか。
ご飯はおいしいだろうか。
おやつは出るだろうか。
お昼寝時間は何時間だろうか。
サムサ食べたい。
期待、不安、安堵、恐れ、希望、動揺、切望、緊張、様々な情念が渦巻いた。
それも当然、0からスタートするのだから。
過去の記憶も混ざり合い思考は混沌としていた。
「アリスさんに会えるかな・・・」
あの日言えなかったお礼を言いたかった。
サラはふと、フランカと大喧嘩したことを思い出した。
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