月刊スレイヤー

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アリスは[月刊スレイヤー]でも人気で、何度も表紙を務めた。 サラは彼女の記事を切り抜きひたすら集めた。 記事によるとどうやらいいところ出のお嬢様だということだった。 18歳主席で高等学校を卒業後、すぐに災害復興支援団に入団。 わずか1ヶ月で師団長に任命された。 これは異例中の異例のことであった。 普通は少しずつ功績を積み立て、周りを納得させた上でなれるものだ。 師団長まで上り詰めるにはどんなに有能な人物であっても10年はかかるのが通例だった。 何故彼女が1ヶ月で師団長になったのかというと、血筋、理力のポテンシャル、的確な判断力はもちろんのこと、それに加え彼女には予知能力があると言われた。 被災する可能性のある場所を漠然にだが予知することが出来たのだ。 そういうこともあり、彼女が自由に動けるようにと大団長の一存で師団長任命が決まったのだった。 周りには当然少なからずの動揺があった。 だがそんな喧噪をよそに彼女は目まぐるしく活躍し、実力で周りを黙らしたのだった。 これ全部[月刊スレイヤー]に書いてたことね。 つまりサラの国が被災したときも、事前に察知していたから救助があんなにも迅速だったのだ。
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