月刊スレイヤー

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ある日、サラが小等部の3日間の修学旅行から帰ってきた時のことだった。 部屋に集めていたアリスの記事と表紙の切り抜きがなくなっていたのだ。 すぐにフランカを問い詰めた。 「えー?一昨日サラの部屋掃除した時、間違えて捨てちゃったかもねぇ・・・」 サラは激怒した。 一日中フランカを攻め立てた。 フランカもとうとう堪忍袋の緒が切れ、反撃に出た。 そこからは阿鼻叫喚の罵り合いだった。 たまらずサラは家を飛び出し夜になっても帰ってこなかった。 フランカは夜通し探し回った。 翌朝を迎える前に隣町からの連絡を受けて、フランカはサラを向かいに行った。 帰り道、朝の陽光を背に浴びながら互いに謝った。 [月刊スレイヤー]を今後一年間無条件で買い与えるという条約を結び、この戦争は集結した。 世に言う第一次サラ-フランカ大戦であった。
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