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古来より人と竜は共存していた。
互いに狩り、狩られる存在だった。
人の個体数に比べ竜の個体数は圧倒的に少なかった。
だが竜を1体狩るのに人は1000人の犠牲を要するといわれた。
そうして均衡が取られていた。
しかしある年を境に竜は大繁殖し、個体数が急増した。
当然人の被害は甚大、世界の人口が4分の1ほど減少した頃だった。
今まで戦争していた世界の国々はやっとのこと協調し、竜の対策を講じ始めた。
様々な対竜兵器を作り出すも焼け石に水、戦果は頭打ちだった。
そうしている間にも人の犠牲は増えるばかりだった。
頭を悩ましていた各国首脳の元に伝令が走った。
「とある島に魔法のような不思議な力を持つ民が住んでいるとのことです」
藁にもすがる思いでその民と接触を図った。
島の民達は竜退治を請け負った。
島の女性達は世界をまたにかけ竜を狩り尽くした。
人々は感謝し、讃え、畏敬の念を込めて島の女性達を竜を滅する者、「スレイヤー」と呼んだ。
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