レスレクシオン到着

2/3
前へ
/29ページ
次へ
レスレクシオンの港に着くとパスポートを提示、ビザを提出し、滞在許可証を受け取る。 第一歩を踏みしめ、ブルブルと身震いをする。 「う~~~~~着いたーーーー!」 大げさに万歳をしてみせる。 一瞬周りの視線を集めた。 すると後ろからサラを追い越し歩いて来た女性が、(おもむろ)に木の棒にまたがるとゆっくり宙に浮かんだ。 「うおおおおおおおお!!!」 仰々しくその人を注視する。 その人も視線に気づいたのか、サラの方を見る。 そのままウィンクするとヒューンと空の彼方へ飛んでいった。 「ス、スレイヤーだ・・・!」 空の方をよく見ると、確かに棒に乗った人達が行き交っていた。 スレイヤーの島に着いたのだとサラを実感させた。 サラのいる場所は西の港。 千年樹は島の北に位置し、島のどこからでもその姿を容易に確認できる。 船からはよく分からなかったが、ここからなら葉が青白く光っているのが分かる。 決してまばゆい光ではない、それゆえに神々しさを放っていた。 サラは拳を千年樹に向け 「私、やったりますよ~!」 意気込んだ。 「さて、宿を探して散策するぞ!」 ベルナール高校の入学式は明日。 入学すれば学校の寄宿舎に住まうことになるのだが、今日一日は宿を探さなければならなかった。
/29ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加