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タクシーは島の南側にある湖のまでやってきた。
湖の周りはほとんど木々が生い茂り、森になっているため一部切り開いてる南側の畔に車を止める。
「おじさん、ありがとう!」
「あぁ、おじさんが出来るのはここまでだから後は自分でなんとかするんだぞ」
分かった、とサラは車から飛び出る。
おじさんによるとなんでも千年樹のお告げにより、3日前に入学式が1日早まることが決定したらしい。
出発した日じゃん。
迷惑な。
移動中のサラにそんな情報が入るわけがなかった。
湖を見渡す。
ベルナール高校はこの湖の真ん中にある孤島にあるのだという。
船着き場のようなものは見あたらない。
「えーと、どうやって行くんだこれ・・・」
湖のはるか先には確かに陸と建造物のようなものが確認出来る。
だがそこまでたどり着ける術がない。
足踏みをしているとふと上空を何かが通過しているのに気づく。
ローブをまとったスレイヤーたちだった。
そうか、スレイヤーの学校なのだ。
空を飛んで孤島まで行くんだ。
確かにそのスレイヤーたちは孤島を目指していた。
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