湖畔にて

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その中の2人組らしきスレイヤーに大声で呼びかける。 「おーーーーい!ちょっとそこのお二人さーーーーん!」 こちらに気づいたようで降りてくる。 「ちょっと何よ、急いでるんだけど?」 2人はムスっとした表情を向ける。 「えーと、ベルナール高校に行くんだよね?私も乗せていってくれない?」 2人ははぁ?という顔を作る。 「あなたも入学生なの?」 1人が尋ねる。 「うん。でもまだ空を飛べないから・・・お願い!!」 サラは手を合わせて嘆願する。 2人は顔を見合わせた。 「あなたがもしかして今年入学してくるって噂のオルディ?」 サラはきょとんとする。 「ぷっ」 「「あっはっはっはっはっはっはっはっはっは!!!」」 2人は笑いだした。 「そーか、あんたがそうなんだ。」 「ありえないよねー。ぷふふふ」 どうも歓迎された笑いではないのはサラにも理解出来る。 「オルディが何しにこの学校に来るのよ。」 「決まってるよ。立派なスレイヤーになるため」 サラは毅然と答えた。 「オルディのあんたがぁ?」 「「あっはっはっはっはっはっはっはっはっは!!!」」 なんだこいつら。 サラはカチンときたが、下でに出るしかなかった。 「あははは、それで・・・お願い!ベルナール高校まで乗せていって!」 再び手を合わせる。 「嫌に決まってるじゃない。」 「泳いで来たらぁ~?」 また2人は笑い出す。 そのまま2人は棒に跨がり行ってしまった。 「んもおおおなんだあいつら!」
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