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悪態をついている場合ではない。
気を取り直して再び上空を飛ぶスレイヤーに声をかける。
声に気づいた3人組が降りてくる。
「何ですか?」
「お願い!ベルナール学校まで乗せていって欲しいんだけど!」
3人組はきょとんとする。
「あなたもしかして噂の新入生のオルディ?」
1人が尋ねる。
「えーと、そうなのかなぁ?」
クスクス、ぶぷふふふ、くくくく。
まただ。
ニヤニヤ笑いながら、
「ここはオルディの来る所じゃないわよ」
「やめなよ~きっと重度の方向音痴なのよ」
「「「あっはっはっはっはっは!!!」」」
そのまま3人は行ってしまう。
んぎぎぎぎぎぎぎ!
それから何度かこの問答を繰り返した。
呼び止めるもサラが今年入学するオルディと分かるや否や嘲け、嘲笑し、乗せて行ってくれるスレイヤーはいなかった。
「んんんんんなんなんだあいつら~~~~~!!」
サラは湖に向かって叫んでいた。
オルディだったら何だって言うのよ。
ちょっとはアリスさんのようなスレイヤーを見習いなさいよ。
上空を見てももう通過していくスレイヤーはいない。
どうしよう・・・このままじゃ入学式に間に合わない・・・。
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