第五話

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カミングアウトは理解のある友達に感激して、来週末家にくるのを約束しました。 「おいしかったー、また来たい」 「いこうね、ラーメン多かった、食べすぎた」 「最後のラーメン最高」 喜んでいただきよかったです。 それでも部長がトイレに立って二人に言われたことは、十分注意せよ。 イケメン、独身、会社ではそれなりの地位、女どもの格好の餌。 エサって・・・ 目を光らせている輩は多くいるぞと。 そんなこと言われたけど―。 年上だけど甘え上手な妹?共有するところと別にするところはしてるしな。 顎をくっと持ち上げられた。 「ほら、ちゃんと落とさないと、残ってる」 クレンジングをぬりぬり、顔が真っ白ですがドアップの部長の顔を見て二ヘラと笑っている私が鏡の中に見えています。 「お風呂入るよ!」 なぜか二人ではいる羽目に、そんなに飲んだかな?まあいいか。 「早くしろ!」 「はーい」 お風呂入って、そのあと、やったというかやっていただいたというのか、すっきりして寝た二人でありました。 主任、この頃、肌艶よくないですか? そう、そう、最近綺麗になったよね? そうかな? なんて言っておく、そりゃそうよ、協力助っ人部長のおかげで、毎日が、潤いの日々よ。 パートさんたちにも何を使ってるんだとか言われ、毎日のお手入れをし始めただけというと、三十過ぎたもんねお肌の曲がり角よねとか言われちゃってさ、まあいいけれども。  つやつやしてるのは私だけじゃなくて、部長もだけどね。 この頃彼を見ていると若い女子の間にぐいぐい入って行っているみたいで、ちょっと嫉妬―。お耳をダンボにして聞いてるけどさ、まずくない? この頃彼を見ていると若い女子の間にぐいぐい入って行っているみたいで、ちょっと嫉妬―。お耳をダンボにして聞いてるけどさ、まずくない? 「エ~部長もそれ使ってるんですかー?」 「それって、あれはお遊びだろ、歌舞伎パックは男性が使っても楽しいジャンか」 「じゃあ、いろんなのが出てるから買ってきますー」 「なあ、こっちは?やっぱりコラーゲン入っている方がいいんだろう?」 おい、おい、いいのか? 「主任、お見合いでもあるんですか?この頃綺麗ですね」 なんて言ってくる男ども、うっせーていってやるんだ。 ふん。
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