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唯一となってしまった同居人のスイに背を向けて、ホルンは小屋へと戻った。エントランスの前にホルンが立つと太った人型の入口が現れた。ホルンの熱を感知したのだ。その人型をくぐって小屋の中に入れば、ホルンと外界は隔絶された。出入りする物の形にあわせ、入り口が現れるのだ。 「ふう……」 薄く白い光がずっと続く季節とはいえ、小屋の外は寒い。中の暖かさに、ホルンは思わず息を漏らした。 そろそろ、巡回者の来る頃だ。     
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