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『さあ。ただ、その穴の向こうに行ったら゛木゛になるそうだ』
巡回者の答えに、スイは驚いたように顔を上げた。ホルンも驚いていた。
『本当に? トウェイは南に行ったの?』
『そう信じる者もいるというだけだ』
それは誰のことだろう。ホルンにはわからなかった。スイとトウェイと、この巡回者。三人しか、ホルンは知らなかった。
『さて、点検が済んだから俺は行く』
゛木゛ は南にはたくさんある。ホルンはそうどこからか聞いていた。巡回人の男からかもしれない。
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