2

3/3
前へ
/8ページ
次へ
『さあ。ただ、その穴の向こうに行ったら゛木゛になるそうだ』 巡回者の答えに、スイは驚いたように顔を上げた。ホルンも驚いていた。 『本当に? トウェイは南に行ったの?』 『そう信じる者もいるというだけだ』 それは誰のことだろう。ホルンにはわからなかった。スイとトウェイと、この巡回者。三人しか、ホルンは知らなかった。 『さて、点検が済んだから俺は行く』 ゛木゛ は南にはたくさんある。ホルンはそうどこからか聞いていた。巡回人の男からかもしれない。    
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加