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つもりに積もった雪が、ギラギラとした日差しに照らされて白々と輝いている。
そんな朝の通学路。
「溶けたくねぇんだ」
ふと、僕は路肩からの声に耳を傾ける。
声の方をまじまじと見る。
「俺は自分を無くしたくねぇ。なのに世間はルールだなんだで、俺らを取り込もうとする。そういう世間に溶けちまったら楽なんだろうさ。けどよ。俺は溶けたくねぇんだ」
声の主は雪だるま。
「うん。お前、その前に普通に溶けてんぞ」
ギラギラとした日差しに目を押さえながら、僕は告げた。
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