トースター・レンジ・ゴー・ホーム

雪の中

「人工的に部屋の温度を急上昇させることができるんだ！お前は暑さで溶けて死ぬんだ！ざまあみろ！」

やばい、部屋の温度がどんどん上がっていく！このままでは脱水症状を起こして死ぬ！冷蔵庫の電気は切られている。水を飲むことはできるが、根本的な解決にはならない？どうする？

俺はペットボトルの水を頭からかぶって、一瞬冷静になった頭で部屋の中を見渡した。部屋の天井のスピーカーの横にカメラが見える。

いちかばちかだ。

俺は監視カメラに向かって、トースターをぶん投げた。電気コードをヒモにして、ぶんぶん振り回せば勢いがつく。離れたカメラを壊すのにはもってこいだ！

2回失敗したが、3回目でカメラにヒットした！よし、トースターでカメラを破壊してやったぞ。

「くそ、映像が乱れた！カメラを壊したな！温度を最大まで上げてやる！」

女の怒りの声がスピーカーから聞こえてきた。部屋の温度はさらに上昇していく。