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簡単なはずだった。
敵数は15。人間にエルフに、裏切った配下。
どの個体も、1人1人の魔力は、我輩より劣り、脆弱であった。
我輩の力量があれば、そう、簡単に始末できたはずだった。
されど、我輩は敗けた。
剣を交わし、魔弾を放ち、武術をもって応酬した。
されど、たった数刻程度の戦闘で、我輩は首を切られた。刹那の出来事だった。
まさか、誰一人葬ることもできずに、我輩は死ぬのか。
この世界で「魔王」と呼ばれた存在は、「勇者」と呼ばれる選ばれた人間と、その仲間たちによって葬られた。その亡骸は勇者たちの手によって灰と成った。
そして、この世界には「平和」が訪れた、はずだった。
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