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「それで私をその巫女様に?」
「そう。もしかしたら記憶が戻るきっかけになるかもしれないし、首都からわざわざ来たってことはなにか重要な用事でもあったんじゃないかって。
例えば巫女様に会いに来た……とかね。」
なるほど。
小さくそう呟き、話の内容を整理する。
白い龍神様……か。
「とにかく、そういう事だから今日はもう休みなよ。
早めに行かないと明日中に謁見出来るかも分からないからな。」
シュラスはそう言うと白い布切れを私の前に置き、近くの布の塊へと体を突っ込んだ。
胡散臭い話しだとは思いつつ、自身に並べられて人々に崇められる 巫女様という存在には興味が湧いていた。
最悪明日にはこの街を出ることも視野に入れ、私はまた眠りについた。
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