新たな生活

6/11
前へ
/296ページ
次へ
巧は元々そんなに喋るほうではなかったが,今日はなんだかやけに静かな気がする。 チラッと横から顔を覗いてみたが,別に怒っているわけでもないようだ。 私はラジオを消してCDをかけようと手を伸ばした。その瞬間,ピクッと手が止まった。 ♪~♪~♪~ 突然,ラジオから懐かしい音楽が流れてきたのだ。 それは昔,何度も何度も携帯から流れたEXILEの“We will”だった。 私は手を引っ込めると,また外を見つめた。 *
/296ページ

最初のコメントを投稿しよう!

377人が本棚に入れています
本棚に追加