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巧は元々そんなに喋るほうではなかったが,今日はなんだかやけに静かな気がする。
チラッと横から顔を覗いてみたが,別に怒っているわけでもないようだ。
私はラジオを消してCDをかけようと手を伸ばした。その瞬間,ピクッと手が止まった。
♪~♪~♪~
突然,ラジオから懐かしい音楽が流れてきたのだ。
それは昔,何度も何度も携帯から流れたEXILEの“We will”だった。
私は手を引っ込めると,また外を見つめた。
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