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ドンッ──。
「キャッ!!」
教室の入り口に立っていた私は,何かにぶつかられた勢いで見事に倒れた。
「痛ぁ……」
「あっ,わりぃ!!急いでて……マジごめん!!!…大丈夫?」
ぶつかってきたのは男の子だった。
「ちょっと!!どこ見て……」
文句を言おうとして見上げた瞬間──
私の時間が止まった。
見上げた先には見知らぬ男の子がいた。
全然会ったこともないのに,ずば抜けてイケメンというような顔でもないのに,なぜか私は直感的に彼に何かを感じた。
彼に心を惹かれるような何かを…。
これが橋本達也との出会い…
運命の出会いだった。
もうこの時すでに私の運命は決まっていたのかもしれない。
それが良くも悪くも……
*
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