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「はい、アラン殿下」
あぁ、いつ見ても素敵な方。
歳を追うことに、逞しく、そして凛々しく金髪に青い目
まさに理想の王子…様。
あなたの青い目を見たいのに、目に焼き付けたいのに見れないのです…
見てしまうと、泣いてしまうから…
「シャルロット…」
彼の優しく呼ぶ声に、反応して見上げると悲しそうな瞳で私を見てる、どうしたのでしょう?
「アラン殿下?」
あなたは今日。好きな人と結ばれるのですよ…喜んで下さい。
「少し話がある…良いか」
「はい」
ダンスが終わり、殿下が私を連れてバルコニーについた途端、彼の強く逞しくなった、腕が私を抱きしめた…
「アラン殿下、どうなされたのですか?」
「シャル、俺から離れることは…許さない」
「何を、何をおっしゃているの?」
アラン殿下にはいるでしょう? あの子が…
そこに待っているでしょう?
「お前は…俺から自由になりたいのであろう? シャル」
自由?
「シャルが楽しそうに、パン屋で働いていたことも、知っている」
「どうしてそれを…」
これから生きていくための予習。
学園が終わり時間のある時に、パン屋でバイトしてましたわ。
「見たのですか?」
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