アラン様とシャル

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「ごめん。謝っても許せないのは分かってる。…もう二度とシャルを置いて行かない、寂しい思いはさせない。だから俺の側にいて…お願いだ」 彼は泣いていた… 「殿下のお側に…私はいても、いいの?」   「当たり前だ、シャル」 ポタポタと、私も涙を流した…   「私で…いいの?」 止まらない、涙が彼の服に、染み込んで行く… 「いいに決まってる…シャル、昔みたいにアランと呼んで、殿下とは呼ばないで」 私は彼の名前を口にする… 「アラン様」 「シャル」 そう彼を呼ぶと…彼は笑った、とても幸せそうに笑ってくれた。 「愛している…シャル。君だけを愛すると誓う」 「アラン様」 ああっ…その言葉に私の目から、涙が溢れた… 決して悪役令嬢の私には、言われないセリフ   ヒロインのあの子に、用意されていたセリフ でもいまは私のために、悪役令嬢のシャルロットに向けて、彼は言った… 「私もアラン様だけを愛しています」 ずっと、言いたかった、私の気持ち… 彼の顔が近づき…私に優しいキスをしてくれた。 「愛している」 「私も愛しています」 これからも、私は大好きなあなたと共に…
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