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マスク姿の玲子に智也は、眉根を寄せた。
「玲子、風邪ひいたのか?」
「う、ううん。大丈夫」
玲子は、簡単メイクの顔を見られたくなくて下を向いた。
「…元気なくないか?」
心配そうな智也は、玲子の額に大きな掌をあてた。
突然の智也の掌に驚いて、首をすくめる玲子。
玄関先で玲子は、カメみたいに首をすくめて固まって居た。
「ごめん、冷たかった?」
智也は、首をすくめたままの玲子にもっと近づき顔を覗き込んでくる。
ーーー近い! 恥ずかし過ぎ!
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