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この頃は義弘とよく遊んだ。
学校にビー玉を持って来て遊んだり、当時流行っていたぬりけしで遊ぶ事もあった。
ある休みの日に義弘はこれもまた当時大人気だった遊戯王のデッキとエアガンをくれた。
遊戯王のデッキを始めて見た僕は、色々な種類の絵が描かれたカードをもらって興奮した事を今でも覚えている。
もう一つのエアガンは、11歳以上じゃないと扱えないという代物だった。
それもそのはずで、威力は凄まじいものがあった。
値段にして1800円という。
小6にして義弘はこんなに高価なものを僕にくれたのだ。
義弘には、当時の事を感謝している。
それから、義弘とはテレビゲームをしたり、外で遊んだりした。
でも、そんな楽しい日々も終わりを告げる時が訪れる。
義弘が隣の市の私立の中学校の入学試験に合格したというのだ。
義弘は、頭が良く、将来の夢は医者だった。
そのためには、私立の中学校に行かなければならなかったのだろう。
こうして、義弘とは、別々の中学校に行く事になった。
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