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給食当番のエプロンを忘れたのだ。
当時、給食当番は1つの班が1週間行い、その1週間が終わったら次の班が当番になるような順番だった。
僕は、この日の月曜日、計2回、エプロンを忘れていた。
「もう、最っ悪!なんでまた、やらなきゃいかんと!」
この前のように激怒したのは、美優だった。
やらなければいけない。
この言葉の意味は、後、1週間、給食の当番をやらなくてはいけないという事だ。
「もう、こんな人と一緒の班になりたくなかった!」
部活以外、教室では、僕の存在が消されて無視されてるだけで、ひどいいじめと呼べるものはなかった。
この時期は、僕はストレスの限界状態にあったのだろう。
うつ気味で、前より身体能力と考える力が格段に落ちていた。
その後、散々、美優から罵声を浴びせられた。
存在が消されてるだけでも、まだ、僕にとって幾分かはましだったんだ。
存在が消されている間は、ひどいいじめはないのだから。
そして、僕は再確認した。
(この教室に僕の居場所はない)
班は、大体1ヶ月に一回は変わるんだけど、どの班に移っても僕は邪魔者扱いをされるだけだった。
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