中学時代ーいじめの始まりー

7/15
前へ
/30ページ
次へ
給食当番のエプロンを忘れたのだ。 当時、給食当番は1つの班が1週間行い、その1週間が終わったら次の班が当番になるような順番だった。 僕は、この日の月曜日、計2回、エプロンを忘れていた。 「もう、最っ悪!なんでまた、やらなきゃいかんと!」 この前のように激怒したのは、美優だった。 やらなければいけない。 この言葉の意味は、後、1週間、給食の当番をやらなくてはいけないという事だ。 「もう、こんな人と一緒の班になりたくなかった!」 部活以外、教室では、僕の存在が消されて無視されてるだけで、ひどいいじめと呼べるものはなかった。 この時期は、僕はストレスの限界状態にあったのだろう。 うつ気味で、前より身体能力と考える力が格段に落ちていた。 その後、散々、美優から罵声を浴びせられた。 存在が消されてるだけでも、まだ、僕にとって幾分かはましだったんだ。 存在が消されている間は、ひどいいじめはないのだから。 そして、僕は再確認した。 (この教室に僕の居場所はない) 班は、大体1ヶ月に一回は変わるんだけど、どの班に移っても僕は邪魔者扱いをされるだけだった。
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14人が本棚に入れています
本棚に追加